決算付属書7ページの医業費用の多くが対前年度比較でマイナスとなっている中で、経費が約2億円増加しており、その主な要因が賃借料の増加とのことであるが、その詳細について伺う。
【経営課主幹(経営)】
賃借料の増加の原因は、病院の運営に欠かすことのできない、医事オーダリングシステムを平成22年2月に更新したことによるものである。医事オーダリングシステムは医師から現場へ検査等を依頼するシステムだが、更新前のシステムは、再リースにより3年間安価で契約更新を行ってきたが、ソフトウェア、ハードウェアともに保守ができないほど老朽化していたため、更新したものである。平成21年度が1億1,979万円余であったが、平成22年度は3億2,226万円余で、その差が2億200万円余である。
病院のシステムの問題として電子カルテ導入がある。導入のメリットとして情報の共有化や患者への情報提供があり、デメリットとしてコストの増加やシステム障害時の対応がある。今までの委員会等でも答弁しているかと思うが、現時点での導入についての考えを伺う。
【経営課主幹(経営)】
電子カルテの導入について、現場から要望があることは承知している。
できれば早期に整備したいと考えているが、導入には多額の費用を要するため、収支状況等を勘案し、まずはがんセンター中央病院から導入することを検討しており、財政負担を軽減するために、段階的な導入を考えている。
コスト面がネックだというのは聞いているが、慎重かつ前向きに検討することを要望する。