令和3年 経済労働委員会(2021.5.27)

【日比たけまさ委員】

 海外スタートアップ支援機関連携推進事業の中のステーションFによるアドバイザリープログラムを行うに至った経緯と、アドバイザリープログラムの具体的な内容、期待される効果を伺う。

【スタートアップ推進課長】
 現在、本県は、世界最大級のスタートアップ支援拠点ステーションAiを整備する取組を進めており、このモデルとなるのがフランスのステーションFである。ステーションFとは、これまで、知事が渡航しおおむね基本的な合意を得た後、具体的にどういった連携をするか検討を進めてきた。現在、ステーションAiはPFI事業者の選定手続を進めているところであるが、ステーションFとの連携の第1弾として、ステーションFにPFI事業者の選定委員会のアドバイザーに就任してもらい、選定するに当たってのアドバイスをもらっている。
 今回のステーションFによるアドバイザリープログラムは、ステーションAiの整備を進めるための取組である。ステーションAiは世界最大級のスタートアップ支援拠点であり、日本に前例のない事業であるので、大規模なインキュベーション機関を運営しているステーションFのノウハウをしっかり取り入れていきたいと考えている。まずは、スタートアップの支援をどのように行うのか、スタートアップの支援をするに当たってパートナーとなる既存の企業との連携体制をどのように構築していくか、開設後にはどのように運営すればよいのか、主にこの三つの項目について、世界最先端の取組を行っているステーションFからアドバイスをもらい、今後決定するステーションAiのPFI事業者とも連携して、ノウハウを吸収していきたい。

【日比たけまさ委員】

 ステーションAiプロジェクトは、これまでも世界各国の様々な機関と連携して、取組を進めていると思うが、整備に当たっては、ステーションFをベースに、他の機関から得意な部分を参考にして構築していくのか、それとも、連携している様々な機関を参考にして、一から構築していくのか。

【スタートアップ推進課長】
 これまで、ステーションFを含む10の機関と連携しているが、それぞれの機関の特徴、強みを個別にしっかり取り入れたいと考えており、全方位的な姿勢で進めているところである。

【日比たけまさ委員】

 現在は、新型コロナウイルス感染症対策が最大の課題であるが、ステーションAiプロジェクトは、これからの本県の産業施策における一丁目一番地だと思う。関係機関としっかり連携して、アフターコロナの中心となるような政策にするよう要望する。