ニューあいちスタンダードの周知はどのように行っているのか。
【防災危機管理課担当課長】
ニューあいちスタンダードは本年6月28日に開始し、県ウェブサイトや知事会見による広報のほか、愛知県商工会連合会や商工会等の関係団体、食品衛生関係団体、市町村の協力を得て、チラシの配布等により幅広く周知を図っている。また、職員によるチラシの配布や、新聞の広報あいちを通じた広報にも取り組んでいる。
対象が4万店舗もあることから、より広い周知・広報を望む。
次に、ニューあいちスタンダードとの名称はどのように決まったのか。ニュースタンダードであれば、そこでの感染防止対策は今後の標準とすべきであろうが、アフターコロナを迎えても店舗が間引きをするわけではない。ワクチン接種に一定の効果が出て状況が変われば、対策も考え直す必要がある。感染拡大が続く時期だからこそ協力を依頼するのだとのメッセージ性を含めることが必要ではないか。
【防災危機管理課担当課長】
制度の名称については、感染防止対策のレベルをより向上させるため、そのための標準、スタンダードとしたいとの意味である。
当然、感染防止対策のための基準であるとは思うが、飲食店へのお願いであることを認識してほしい。あいちスタンダードの認証を得るためには、CO2測定器やアクリル板の設置など、感染防止対策のための投資が必要となる。事業者への補助制度の内容と、周知方法はどうなっているか。
【産業政策課長】
国においては、環境省が換気設備等の設置について補助制度を実施している。また、経済産業省中小企業庁の小規模事業者持続化補助金でも、新型コロナウイルス感染症対策に係る設備投資を対象としている。県では、昨年度、商業振興事業費補助金に新型コロナウイルス感染症のメニューを追加した。また、県内32市町村において、設備投資に対する補助制度が運用されている。
ニューあいちスタンダード認証のウェブページを確認したが、どのような補助制度があるのか簡単に見つけることができなかった。もう少し分かりやすく周知することはできないか。
【産業政策課長】
防災安全局と連携し、各補助制度のページへのリンクを貼るなど工夫していきたい。
ニューあいちスタンダードの認証に当たり、感染防止対策の実施状況に応じてプラス星を与えることとしているが、どのような考え方に基づいて設定したのか。
【防災危機管理課担当課長】
ニューあいちスタンダードの認証に当たっては、基本項目とプラス項目を設定している。プラス項目として、感染防止対策をさらに強化するため、電子マネー等の導入など非接触の対策、CO2センサー等を使用した換気、従業員の感染防止対策の徹底の三つの項目を実施した飲食店については、プラス星を認証ステッカーに付与し、優位性を設けている。
趣旨は分かるが、プラス星の数や有無は、消費者にとっても飲食店を選ぶ上で関心が高い事項になる。売上げに相当な影響を及ぼす可能性もあることから、消費者や店舗に、もう少し明確で、客観的な指標にすべきであると考えるが、どうか。
【防災危機管理課担当課長】
プラス項目で星を獲得した飲食店については、県ウェブページに認証店を公表する上で、プラス項目の多い飲食店を上位に表示することで優位性を持たせている。各項目について、広く認識してもらえるよう取組を進めていきたい。
優位性を持たせるのであれば、なおさら広く理解を得ることが必要である。小規模な店舗だとなかなか星が取れず、顧客が来なくなることを心配する声もある。プラス星やインセンティブの在り方について、今後しっかり考えてほしい。